よくある諸症状


息切れ、胸が苦しい

胸と一言で言っても腹と同様に複数の臓器が存在しています。具体的には肺、心臓、食道、骨、血管、神経、筋肉が存在します。よって、胸の症状と言っても原因は様々です。稀ですが、胸の下側の症状が胸部に近い胃の症状であることもあります。心臓の病気かと思ったら逆流性食道炎だったという症例は良く耳にしますし、胃カメラに携わる私も多くの経験があります。肺に異常があるのではないかと心配したら肋間神経痛だったということもあります。原因は様々ですので、検査をして原因を突き止めることが非常に重要です。

息切れは運動不足や加齢による体力低下でも起きますので、全てが病気とは限りません。しかし、息切れが長く続いたり、突然強い息切れを自覚されたりした場合は病気かもしれません。現在も喫煙をされている方、過去にヘビースモーカーだった方、家庭や職場にヘビースモーカーの方がいらっしゃった方はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と言う肺疾患のリスクがありますので要注意です。他の原因として肺であれば肺炎、心臓であれば心不全、全身的な問題であれば貧血や甲状腺機能亢進症といった疾患があります。

胸部に限ったことではありませんが、「精密検査でも原因が分からない症状」が存在することもあります。前述のように胸部には大事な臓器が存在していますので、精密検査を受けることは非常に重要です。原因が判明すればそれに対する治療に向かって進んでいくべきですが、検査で異常が無いから治療にも難渋して途方に暮れている患者さんもいらっしゃると思います。

当院では血液検査、レントゲン、心電図、スパイロメトリー(呼吸機能検査)、甲状腺エコー、血中酸素濃度測定、胃カメラを行うことができます。必要があれば、他の医療機関にCTを依頼して診断することもできます。肺、心臓、食道に疾患を認めた場合には内科で、骨や筋肉に関しては当院に整形外科もありますので、どちらも診療することが可能です。心臓や肺の大きな疾患が発見されて当院で対応困難となった患者さんに関しましては、適切な専門医療機関に責任を持ってご紹介させていただきます。

また、全ての患者さんで有効であるというものではありませんが、当院では西洋医学的治療の他に漢方治療と言う選択肢もございます。西洋学的治療は原因がはっきりしているものに対する切れ味は抜群ですが、それだけでは対応できない症状と言うものもありますので、漢方薬を試してみたいという患者さんの受診もお待ちしています。